ナマステ〜ひとみです( ´ 人` )
前回、ものすごいヘマをしていよいよ詐欺師のアジト「ニセの旅行会社」まで来てしまいました!
そこでインド人達の手の込んだ芝居と
どうやってその場を乗り切ったのか(インドでは詐欺師相手にでも交渉必須ですよ!)
その後どうやって次の目的地まで向かったのかを書いて行きますね!!
前半の記事がまだの方はぜひ↓
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インド、デリーのニセDTTDC
奴らのアジトに到着し、インド人3人に2階へと案内されました
先にご紹介しましょう
ババーン!こいつが詐欺師劇団のリーダー、
トレーナーに「PRADA」とか書いてあるので胡散臭さしかありません!(´-`).。oO
写真を撮ろうとすると
「おい、写真はだめだ!インドでは働いている男を写真に撮るのは失礼なんだ!」と怒られました(でもしっかり激写したぞ)
写真を取らせない=怪しい、詐欺師かも
というのもパターンとして覚えておこうっと
そしてここから、奴らの手の込んだ芝居がスタートするのです…..
ここがどこだか分からないし、相手のインド人は3人以上
ここから逃げるのは諦めて、どうにか次の目的地ジャイプルまで安全に行きたいなあ
(そして奴らから早く解放されたい….)
「満席」「キャンセルされている」「祝日で運行してない」は嘘
ここに連れてこられるときは「DTTDCでチケットを取って、次の電車に乗りなさい、間に合う」という話だったはずなのに
気づけばなぜか「高額ツアー」を勧められていました
なんとその額10万円!
ジャイプールやバラナシなど回ってくれるというんですが…
アホか!!!
日数にもよりますが普通のツアーでも高くて2、3万が相場でしょう
ここにつく前から「騙されている」ことには気づいているので
ここからは「とにかく断る」ことを目標に頑張ります!
ツアーを断ると、今度は移動手段の営業が始まります
電車、バスは「安い」交通手段なので、彼らはなんとしてでも「飛行機」や「タクシー」を高額で予約させて、差額をちょろまかすつもりです
「ツアーじゃないならどうやってジャイプルに行くんだ!?」
「今日の電車をなんとか手配してください!」
「インドの電車はすぐ霧でキャンセルされるよ、危ないから乗らない方がいい」
「いえ、大丈夫です。電車で行きます」
「調べてみたけど電車は1週間先まで空きがないよ。電車は諦めなさい」
「じゃあバスは?」
「調べてみよう。うーん、だめだね、ほら、見てごらん、バス会社の予約ページだ。全部埋まってるだろ?」
彼が見せてきたPCの画面には、ちゃんと「今日の日付」と「バスの便名、時刻」
「空席の数」が綺麗な表になっていて、パッと見てバス会社のホームページのよう
「バス会社に電話でも聞いてみよう、キャンセルがあるかもしれない」とインド人は電話をかけはじめます
電話がかかると受話器をこちらに渡してくるので
私が「すみません、今日のジャイプル行きバス、2名分キャンセルはありませんか?」
バス会社の人「申し訳ありません、今日も明日も、明後日も、満席です」
私「そうですか…」
(´-`).。oO(おいいいいいいいい!
手が混みすぎだよ!!!
バス会社のHPもすごい出来栄えだよ!!!
バス会社の人、どうせあんたの仲間やろ!!
こりゃ、みんな騙されちゃうわけだよ!!!
電話をかけて「空席はない」ことを納得させるのもすごい手だよ!!!
その「丁寧さ」を詐欺じゃなく他のところで発揮してくれよおおお
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インドでは詐欺師にも値引き交渉!!
彼らは一歩も引かず「空席はない」という答えを繰り返すので
残る手段は飛行機かタクシー
ジャイプルまではタクシーで4、5時間というのを思い出し、タクシーに決めました
そしてこのとき、渡航前に読んだブログの記事をふと思い出したんです
そうだ、ここはインドだ!どんな時も値引き交渉だ!
「タクシーはひとり1万5000ルピーだ(約3万円)」
「アホか!高いわ!ふたりで5000でいけ!」←相場よりは全然高い
「馬鹿言うなよ、ひとり1万ルピーが限界だ」
●✖️△■…..!!
◇◎✖︎●….!!
最終的にひとり3500ルピー(約7000円)まで下がりました
ふたりなので7000ルピー(約14000円、それでもめちゃくちゃ高い)
詐欺師だもんね、そりゃあ、一般的な相場までは下がらないよなあ( ;∀;)
でもこれで、この憎きインド人とオサラバできます
こいつ、7000ルピーを受け取ると「大金だ〜おおお〜」と超喜んでた
(´-`).。oO(せめて最後まで演じてくれ
詐欺師たちに見送られてタクシーに乗り込みました
ニセ旅行会社のタクシーでジャイプルへ
解放された安心感と、値切り交渉の疲れと、騙されたという悔しさで
超複雑な心持ちのままタクシーに乗り込み、4時間の道のり…
途中で運転手のおじいさんが急に車を止めました
「降りて」
「!!?なに!?まだ何かあるの!?!?」とビビって車を降りると
高速道路の脇に、猿…….
しかもおじいさん慣れた感じで餌やり….
このおじいさんは悪い人ではなさそう。きっと雇われているのでしょう
【サル休憩】をはさんでまた走り出すタクシー
助手席に、分厚いノートを見つけました
(もしかしてこれは、アジアの旅でよく見かけたコメントノートでは!?)
コメントノートとは、アジア諸国のタクシー、トゥクトゥク、バイクタクシーの運転手さんたちが持っているノートのこと
今まで利用した旅行者たちに感想や「このおじさんは信用できるいい人です」みたいなコメントを書いてもらい
次の利用者に声をかけるとき、信用してもらうためにそのノートを見せるんです
「俺はこんなに評価がいいんだぜ!」って!
食べログやBooking.comのアナログ版って感じです
「おじさん、このノート見ていい?」
「もちろん、どうぞ」
ノートを開き、ペラペラとページをめくると…
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時空を超えて届いたメッセージ
ふと目に留まった見慣れた文字
「日本語だ!」
そこにはこう書いてありました
これを読んでいるということは、あなたも悪徳ぼったくり業者に引っかかったということですね
でも大丈夫、ラムさんはちゃんと仕事をしてくれます。ちょっと運転が荒いですが
おつかれさまです、引っかかってしまいましたね。勉強だと思いましょう
でもラムさんはいい人なので、旅行自体は楽しめるのが救いだと思います
ひとり4万円のツアーを組まされました、もう少しでこのツアーも終わりです
ラムさんがいい人だったので旅自体は楽しめました
実際の写真がこちら
このおじいさんは日本語が読めないから、消されずに残っていたのであろうメッセージの数々
これを読んで、笑いを堪えられませんでした…!
タイムカプセルを掘り起こしたみたいに、過去の人から自分にメッセージが届いていて、しかも過去の人に、励まされている!!
なんだか可笑しくなっちゃったんですよね
そして全てのメッセージにある「ラムさんはいい人」というフォロー
「全てのインド人が悪い人じゃないから、全員を疑わないでね」という優しさがこもっている気がしました
お金がなくて、仕方なく雇われてるのかな
あまり喋らず、たまに見せる笑顔が優しいラムさん
ラムさんはどんな気持ちで詐欺師のもとで働いているんだろうか
そんなことを考えてる間に、目的地に無事到着したのでした
まとめ/とにかく予習をしてからインド渡航しましょう
今回はそこまで大きな額にならずに済みましたが、
毎年多くの人が数万円、数十万円の被害にあっています
大体は「お金で解決」するため危害を加えられことはほぼないですが
それでも楽しい旅が、嫌な思い出にならないように予習をオススメします
長澤まさみちゃんのこの映画も、すごく面白いですよ!
インド人に騙されまくってトイレでお母さんに電話をかけるシーンとか
本当にガンジス河を泳いだまさみちゃんには感服です
たかのてるこさんの原作エッセイも楽しい
どうでもいい情報だけど、たかのてるこさんは日芸出身なので
まさみちゃんがインド渡航の相談をするのが「江古田の怪しいカレー屋さん」という設定( ^∀^)
実際にあるお店がモデルではないみたいだけど、一応「江古田」が出てきますよ(笑)
原作はこれ
次回はついに入院します
騙されるわ、入院するわ、踏んだり蹴ったり!
ではまた〜