江古田のこと

江古田民の「お志ど里」ロス【変わっていく街について】

投稿日:2018年10月4日 更新日:

こんにちは、江古田のガラクタやのひとみです

突然、この記事を書くことにしました

「お志ど里の建物解体が始まった」と言うツイートを見て「ついに・・」と

もう長くはないとわかっていたけど逝ってしまったか、と遠くの故人を思うような謎の気持ちになりました

私は江古田歴は5年、その前には学生の頃からちょこちょこ利用していたのでここ10年くらいのお志ど里しか知りません

短い「お志ど里歴」ではありますが

今後しばらくはネット上でも江古田を賑わせるであろう「おしどりロス」についてどうしても書きたくなったので、よければお付き合いください

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お志ど里には「美味しい」以上の「おいしい」があった

お志ど里は、江古田の老舗大衆居酒屋でした

何年続いていたのかは定かではありませんが江古田で家族2世代、3世代で行くことができるほど長くそこにあったようです

 

大学が3つもある江古田

お志ど里ファンには、江古田で大学時代を過ごした方も多いのでしょう

 

 

お志ど里ファンは想像もできないでしょうが、私はガラクタやでお客様とおしどりの話をして

「あの大きくて、ちょっと汚らしいとこよね。美味しいの〜??(*_*)」

と返されたことが何度もあります

 

江古田民でもお酒をあまり飲まない方や、美食家の方はあまりご縁がないんでしょう・・・

確かに、ご飯が特別美味しいという訳ではありませんでした

それでも

あの宴会場みたいに広い座敷の上には

大学生も、カップルも、おじいちゃん集団も、晩御飯を食べている子連れ家族もいて

あの賑やかな場所でとる食事やお酒には

単に「美味しい」以上に元気になる何かがあった

みんなで食べるとおいしいよね!って言う昔の大家族の食事みたいな空気があった

 

私もよく、夜遅くにひとりで定食を食べに行ったけど

背中の向こうで大学生が大声で夢を語ってるのを聞きながら「がんばれよーー!」って思ったり

60をゆうに超えてるであろうお爺ちゃんたちが、趣味で大いに盛り上がってるのを見て、歳を取るのも悪くないかななんて思ったり

ひとりで食べているのに、不思議と寂しくなかったのを覚えてます

老若男女の語りの場は、代わりがきかない

大学生の集団、若いカップルから老夫婦、

お爺ちゃんサークル集団から、子連れ家族まで

とにかく広い世代が同じ空間にいた、今となっては不思議な場所でした

 

賑わっている日はとにかくうるさくて、大きな声を出さないと話せなかったけど

その分、みんな存分に語っていました

静かなお店ではちょっと恥ずかしくて話せないような話題も、ここなら誰も気にしません

そんな場所って、どんどん減ってきたなあ・・・

 

おしゃれな人たちがおしゃれに語る場は、たくさんあるけど

庶民が誰でも気軽に入れて、ちょっと大きな声出しても怒られなくて

ひとりくらい泣いててもみんな気にしない、おおらかな場所

江古田で他に思いつくとすれば・・和田屋さんとかになるのかな・・

必要じゃない?そんな場所・・

 

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人の数だけ、お志ど里の思い出

私は江古田に知人を呼んで呑みに行くとき、必ずお志ど里に連れて行くいのが習慣でした

そして、自分のことのように自慢する

「いいお店でしょ!」って

そして皆、江古田にはこんな店があっていいな、と羨ましがる

 

学生の頃通っていた人はまた違った思い出がたくさんあるんだろうな

おしどりで、たらふく飲んで

ナンコウ(江古田がまだ古い駅舎のとき、駅の南口はナンコウと呼ばれていた)で朝まで寝てたとか

それぞれがお店の思い出を持ってるって、実はすごいことなんじゃなかろうか

みんなの心とお腹と、肝臓を満腹にしてきたお店

これからあの場所にはぽっかり穴があいて、新しいビルでも建つんだろうか

江古田民にとっての憩いの場が、できたりするかしら(できないだろうな)

 

時代の変化は仕方がないけど、この行き場のない気持ちはどうしたらいい??

仕事柄、お店の閉店に立ち会うことが多いです

 

はじめましての方は、ガラクタやの自己紹介の記事もどうぞ〜

ガラクタやは2013年から、古道具を中心とした多国籍雑貨屋です

お店閉店の際に「物の片付けを手伝って欲しい」「おたくで必要なものがあれば引き取って欲しい」という依頼を年に数回受けるのです

 

閉店の理由は「高齢化」「ビルの老朽化、建替」が多く

どんなに素敵な店でも、仕方ないか、と思わざるをえない

こんなに地震や台風が多くなったのに、古いビルのまま営業してくださいなんて、言えない

古い建物や雰囲気が好きな人たちからしたら「もったいない、つまらない」だけど

生活してる方からしたらそりゃあ、自分の生活が優先に決まってるし、優先するべきだと思います

 

 

でも新しくできるのはダッサイ看板の、チェーン店ばかり

だからと言って、こんなに土地が高くて儲からない時代に「お店(個人経営のお店)やりなよ!」とは気軽に言えないのも事実

これから、街がどうなって行くのか観察するだけです

 

地方都市も、東京の街も、経済回すのは確かに大事だけど

「人間が生活して行く場所として」大丈夫かいな

さて、江古田はこれからどうなって行くのでしょうね〜〜(´-`).。oO

ではまた〜

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他にも江古田を紹介する記事を色々書いてますので是非

【カテゴリー江古田】のページ

江古田にお越しの際は、ガラクタやにも遊びに来てね〜

 

 

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ひとみ @ekodanogarakuta
2010年 早稲田大学中退
2013年 資金100万円で東京江古田に
雑貨屋 ガラクタや ネバーランド開業
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