どうも!ガラクタやのひとみです
今日は雑貨屋の日常のことを書いていく、日記みたいなブログ
ガラクタやには老若男女のお客様が訪れます
やっと歩けるようになった小さなお子様から、腰の曲がったお婆ちゃんまで
その中でも私は、幼稚園や小学校低学年くらいの子どもたちの買い物する姿がとても好きなのです
なぜなら
彼らは山盛りの意味のわからない雑貨や古道具たちを前にして
まずは立ち止まり、困惑し
そこからじっと集中して、ゆっくりと眺め、感覚を研ぎ澄ませて
「僕は、これが好き」というものを見つけ出すから
彼らがひとりひとりが選び出した「もの」
それは十人十色でみんな全然違っていて、こちらが唸ってしまうようなものもある
テレビなどで気づかぬうちに脳内にインプットされてるいわゆる「流行り物」ではなくて(むしろ汚くて大人でさえ見向きもしないものだったりする)
子どもが好きそうなオモチャでもなくて
キャラクターものでもなくて
おそらく彼らが自分の感覚を研ぎ澄ませて「いいっ!」と思った
直感に従ったものなんだろうと思う
もしかしたら、家に帰った瞬間に「もういーらない!」と飽きてしまうかもしれない(子どもって、一瞬で飽きるよね)
だとしても、彼らの直感には、大人にはないものがあって
やっぱり面白いのです
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白檀の香りに惚れちゃった女の子
白檀の香りといえば、何と言っても「お線香」
今の子どもたちからしたら自宅ではなかなか嗅ぐことのない「お婆ちゃんちの匂い」なのかもしれないし
もしかしたら、古臭くてきらいなタイプの匂いなのかもしれない
ところが、そんな白檀の香りを大層お気に召したお嬢ちゃんがいました
お店の棚の奥の方に、帯紐や、ハギレ、足袋など着物の小物がぐしゃぐしゃっと山盛りされているカゴがあって
その中からほじくり出したのが「檀香扇(たんしゃんせん)」
中国の、白檀を使用した扇子
こんなの↓↓
ガラクタやで売ってたのは、中古の500円の檀香扇
木の透かし彫りが綺麗で、どこかお姫様みたいに見えたのかも
何百、何千という種類の商品があるお店の中からひとつだけ選んだのが、それ
しかも彼女、自分の誕生日にママに買ってもらうものを選んでたようで
「え〜!もっと大きいものおねだりしなよ〜!!」
なんて私は心の曇った大人なので、無粋なことを言ってしまった気がします
誕生日にはまだまだ期間があったので
その後もなんどもお店に来て「ねえあの扇子まだある?」と言って
出してあげると「あーいい匂いするー」と匂いを嗅いでから
他の人に取られないように奥の方に隠して帰っていきました
数日後、ママと一緒に来て結局その檀香扇を買ってもらったけど
ママは「もちろん誕生日は他にも買ってあげますよ(笑)」と言っていて私も安心したのでした
中学生くらいになって、オシャレとかするようになって「ダッセ」と捨てられちゃう時がくるんだろうか
もしくは
タンスの奥底に眠っていて、大きくなったらふと思い出して「なーんでこんなの買ったのかしら」って笑っちゃうこともあるんだろうか
海のない練馬で貝殻を見つけた男の子
貝殻コレクターのお爺様は、意外と多い
特に「タカラガイ」とか奥深い品種の貝になると、高いものでは数十万円もするのだから、コレクター魂が疼くのもわかる気がする
男の子が見つけ出したのは、決して高価ではない、ただの巻貝でした
小さな小さな巻貝、100円
耳に当てて波の音を聴くには小さすぎるサイズの、巻貝
お母さんが「この間、海に行ったときにも貝あったね」って言ったら
なんとその男の子「海で?知らない、見なかった」って
その時は貝に興味がなかったのか
練馬のどん詰まりのガラクタやの店内から貝を探し出すより、海で貝を見つけ出す方がよほど簡単だと思うけどなあ、とまたまた大人の邪推がはたらいてしまう
お母さんは「また行こうね。海で貝も探そう」と声をかけるんだけど
「いい、今日買うの、貝」
どうしても都内の江古田で貝殻が欲しいらしい
ただの子どもの意固地かと最初は思ったのだけど
ウルトラマンより、ドラえもんより、ルパンよりも貝殻がいいんだから
もしかしたら何か理由があるのかもしれない
(し、もちろん理由なんてないのかもしれない)
結局貝殻を買ってもらって、右手に貝殻を持って店を出る男の子に聞いてみた
「貝、帰ったらどこに飾るの?」
「トミカに付ける」
確かにそれ、かっこいいかもしれないね
大人になったら、貝殻を使うアイディアをなかなか思いつかなくなっちゃったよ
多分もっともっと使えるよね、貝殻
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インドのお姫様と女の子
私は小学校に入る前、セサミストリートの「アーニー」のお人形をもらって大泣きしたことがある
理由は簡単、全然可愛くなかったから↓↓
女の子は可愛いものが大好きである
カワイイの基準はもちろん人それぞれだが、ゆるカワイイとか、ブサカワイイとか
まあ大体の可愛いは想像の範囲内だ
女の子が一生懸命選んだのは、手のひら二つ分くらいある
細長ーい「インドのおばさん」の人形でした
フワフワのぬいぐるみではなく、プラ製の人形で
正確にはインドのおじさん、インドのおばさんと2体の人形があって
女の子はインドのおばさんの人形を掴んで離さなかったのです
「お姫様」
私が、それはインドのお母さんだね〜(とまた無粋なことを)言っても
「お姫様」
と譲らなかった
そしてそのお姫様なのだが、全然可愛くないのです
お世辞にも、少しも可愛くないのです
インドのお人形は色使いも独特で、メイクも濃いめで
むしろ、ちょっと怖いくらいなのです
「怖いから買わない。絶対買わない」
「まじで怖い。お家にいたら怖いよ」
本当にインドのおばさんが好きになれないお母さん
その攻防は、30分ほど続いたような気がします
負けたのは、お母さん
インドのおばさんお姫様 300円
「インドのお姫様、どこが好き?」という私の問いに彼女は
「キレイだし、つよい」
つ、強い‥!!!!!
ごめん、時代遅れなのは私だったかもしれない
彼女は一言も「可愛い」とは言っていないし「可愛いから好き」とは言っていないのだ
女性は皆、きれいで強いのだ
まとめ
子どもたちとガラクタの話は、思い出したら書ききれないほどでした
また気が向いたら書いてみようかな
毎日、こんな調子で楽しくやってます
では今日はこの辺で〜٩(^‿^)۶
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