現在の経営のこと

2020年コロナ禍の雑貨屋さんのこと

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お久しぶりです、ガラクタやのひとみです

2020年は誰にとっても薄暗く、先の見えない1年間でした

コロナ禍に突入し生活における全てのことが変わってゆくなかで、ブログを更新する暇もなく2020年を終えてしまいました

まず皆様には、コロナ禍でもお買い物(通販/店舗ともに)いただいたこと

また、メッセージなどの応援をいただいたことに感謝を申し上げたいです

本当に、本当にありがとうございました

 

 

沢山のお客様のおかげで店を潰すこともなく、2021年現在、なんとか経営できています

それに関しては感謝しかありません

全ての業種において未曾有の危機でもあり、沢山の方々が今も苦難を強いられていることと思います

まだ先が見えない中、国や行政の対応や、一部の市井の人々の動きについて言いたいことは沢山ありますが

とりあえずはブログの中身に沿って

自身のお店のこと

また、お店に関わる街のこと

これからの非対面型物販、通販のことなど

緊急事態宣言中、休業中に考えていたことを文字に起こしておこうと思います

自分のための備忘録でもありますが、ご興味ある方はどうぞ〜

カラフルなブッダ様は2月中旬に通販でも取扱予定です♫

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街の役割とは

2020年4月5月の約2ヶ月間に及ぶ緊急事態宣言下

きっと誰もが同じようなことを感じていたはずです

 

 

普通に、いつも通り街にはたくさんの業種のお店が並んでいて

市場帰りの八百屋さんや魚屋さんが朝早くから店のシャッターを開けて

商店街では焼きたてのパンやコーヒーの匂い、揚げたてのフライの匂いがして

店先の店員さんの呼び込みの声がして、お客さんとお店の人の話声がして

子どもたちが帰宅する声がして、ママたちが自転車をぶっ飛ばす

夕方になるとお店の明かりがカラフルで、赤提灯が並んで綺麗

赤ら顔のお父さんや若者の集団がわらわらと集まってくる

そんななんて事のない日常が、あんなに愛おしいと感じたことは多分あの2ヶ月間以外になかったと思う

 

 

私はこのブログを始めたときから街のこと(江古田のこと)について触れてきました

古臭い商店街の体制への愚痴もたくさん書いたりしたけれど、結局はこの街でお店をやるのが何よりも楽しく、愛着があった

そんな中突然街から人がいなくなって、商店街がシャッター通りになったことがショックで、怖くもあり、辛かったです

 

 

休業中も、何度か仕事に必要な書類やら雑貨屋らを取りに店舗に行きました

緊急事態宣言前にはなかったであろう、ゴミの散乱や、ちょっと怪しい人がフラフラしていたり(きっと人がいないので単に目立つようになっただけかもしれない)

静かで妙な緊張感があり、大きな声を出すのが憚られるような空気だったのを覚えています

以前のブログでも書いた通り、お店の空気は、店主が作るものではありません

長い時間をかけて店に通った何百もの人たちが作ってきた空気なんです

各店が、その長い時間かけてできた空気を纏っているからこそ、

元気な商店街はとても「よい感じ」がするし

とりあえずテナント全部埋めましたみたいな新しいモール?はどこか他人行儀な空気で馴染めない

 

全て新しい店が入ったショッピングモールってなんであんなに薄っぺらい空気なんでしょうね??

きっと歴史がない分誰の想いも背負っていないから、ただ風が(物質としてだけの空気が)吹き抜けているだけなのでしょう

そのままどんどんお店が入れ替わって、それぞれの歴史は交わることなくどこかへ行ってしまうしね

おっと、話がそれました

大好きな大阪の鶴橋商店街

 

何が言いたかったかというと、街の空気を作ってきたのは、各お店の歴史の積み重ねなんです

あの安心感は、街の人たちと、長くお店をやってきた人たち、毎日毎日休まず、街の人たちと顔を付き合わせてきた人たちが作ってきた安心感だったんですよね

だから、全ての商品が通販で買えるようになっても、安心感のために街にはたくさんのお店があるべきだとやっぱり思うのです

別に店舗じゃなくても、東南アジアみたいに全部屋台でもいい

 

 

コロナ禍のリスク管理をきっかけに、非対面販売(=通販)がもっと主流になって

実店舗での販売は以前よりも難しくなるかもしれない(コロナ以前でさえ、難しかったのにね‥)

でも店をやりたい人ってたくさんいるし、様々な業種でチャレンジしたい人はいるわけで

とにかく街=店たくさん、業種もたくさん

っていうのが理想だと、改めて思ったわけです(そのために政府や行政はこれやってくれよ的な話は、今回はしないです)

 

 

コロナ禍と言われてからもう1年が経とうとしています

かなりたくさんの老舗がこれを機に閉店しました

年末にはまた閉店の知らせが多く、年度末にも閉店ラッシュがくるのかもしれません

(写真の、私が大好きだった居酒屋さんは、なんと一旦閉店したのち、奇跡の復活を遂げました!!※経営母体が変わっているかもしれないけど、お店のメニューや価格、店長さんや板前さんはそのままだと思う)

商売って割と皆自転車操業なんです。お金も、やる気も

経営も体もきついけど、お客さんの笑顔見るのが生き甲斐だからねえ、なんて思ってやってきたご高齢の方達がほとんどだったと思います

コロナがかなり終息したとして

がらんどうになった街に、安心感は残っているのかな??

何もなくなった街に安心感という空気が出来上がるまで、どれくらいかかるんだろう??

それともスクラップ&ビルドで戦後復興してきたように、新しい道が拓けてくるのかも?

まだ第3波真っ最中のため、これからどうなっていくのか、未知数

とりあえずひとつ、休業中に考えていた「街のこと」

とりあえず生き残れたうちのお店は2020年、ひっそりと7周年を迎え、8年目に突入しました

まだこの街の一部でありたいなあと、思います

 

通販は実店舗に近づけるのか??顔が見えないなら想像するしかない

休業中は仕事がなかったのでとにかく通販ページを更新し、ご注文の品を発送

日中はそれをSNSで告知したりと、半日くらいは仕事をしていました

この時期の生活って、起床食事、散歩テレワーク、ウーバーZOOM、それから通販通販通販通販通販通販でしたよね???????

 

 

正直、コロナ禍で「通販で売っていかなとと大変だ!!!」と動き出すまでは

通販にあまりいい印象がありませんでした(それ買う方がいうセリフだろ?って感じですよね。売る方が言ってるんだから本当に意味がわかりません)

もちろんこのブログにも毎回のようにリンクを貼ってはいましたが

なんていうか、通販にどういう心持ちで付き合っていけばいいのかわからなかった

 

 

お店では感触とか、質感、全てをみてもらえるし

お客さんが何を求めているのか知ることができれば「もっとこういうのありますよ」って最適解を見つけることもできる

普段、店舗ではワクワク感や「楽しかった」という気持ちも代金に含まれているので、商売をしている甲斐があったのです

対して通販

どうしても写真は2割増しくらいで素敵に見えてしまうし

触ったときの感じ、質感はもちろん伝わらない

必要なものとお金を交換する「ザ・商売」て感じはするけど少し無機質な感じ

ん〜私にはあんまり向いてない!(いや向いてるとか向いてないじゃないだろ!商売しろ!)と思っていたのが正直なところなんです

だから通販ページを開設してはじめのうちは、梱包や対応もひどいものだったと思います(そんな未熟な期間にお買い物してくれた方、本当にごめんなさい)

通販、ちょっとネガティブな感じ

実店舗が最高、と思っていました

通販のみでやっているお店やさんは何が楽しいのかしら‥??と思ったことも(通販店の方ごめんなさい。でも今は通販のやりがいもわかるようになりましたよ!

でも緊急事態宣言で、通販でしかお客さんと繋がれなくなってしまい

どうやったら実店舗の販売と近づけるのか考えました

必死に考えた結果がこれ

  • ワクワク感、お買い物の楽しさを味わえる、他とは違う通販ページをつくろう
  • 通販でお店の雰囲気を伝えられたら、楽しんでくれる人はたくさんいるんじゃないだろうか??

実店舗での買い物みたいに、少しでもワクワクしてもらうために、通販の中身を色々と、改善していくことにしました

(この通販ページ改善大作戦については長くなるので次回のブログでまとめようと思います!→→  )

 

また、通販では顔の見えないお客さんたち

顔が見てみたい、どんなものが好きなのか知りたいし、それがプレゼントなのか自分用なのか話してくれたら嬉しい

しかしながら物理的には全て不可能な訳で‥

見えないのなら、想像するしかなかった

 

 

少し話が逸れますが、私の育った長野の田舎町には、ほとんど雑貨屋さんがありません

小さな本屋さんに並ぶのは、テレビの書籍ランキングで発表されるようないわゆるベストセラー?ばかりで、お店で目新しい商品に出会ってワクワクする、という思い出が殆どありませんでした

当時の自分に向けて通販ページを作り直してみるか、と思ったんですよね

また、私の同級生たちは皆、絶賛子育て中のお年頃で

自分の時間なんてあまり取れないのだろうな‥

ましてや、ゆっくり、自分のためだけのお買い物なんて‥

自宅で好きなものが買える通販って、めっちゃいいじゃない!

お店の雰囲気まで楽しめる通販だったらもっといいじゃない!

‥自分でも自粛期間中めちゃくちゃ利用していた通販

ネガティブな面もゼロではないけど、それ以上に良いことも多いのかもしれない

そしてすぐに終息の兆しは見えないウイルスとの生活

希望を見出していかないと、楽しくないじゃない!

 

 

やっと通販のポジティブな面にも気付いて色々と工夫していくうちに、沢山の方からメッセージをもらいました

SNSで「届きました!カラフルな包装の商品が届いて嬉しくて泣きそうでした」と商品をアップしてお知らせしてくれた方がいたり

通販ページの備考欄に「応援しています。またお店に行きたいので頑張ってください」とメッセージをくれる方がいたり

実際に「大変だとは思いますが、お店を残してください!大好きなお店です!」と手紙を送ってくださる方まで‥泣(;_;)

ううう、頂いたメッセージが嬉しくて、支えになって、救われて、なんとかあの期間を乗り越えられました

 

 

通販でも、お客さんと繋がれるのね(;_;)

気づかせてくれて、本当に本当に、ありがとうございました

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おわりに

コロナで世界全体の生活のペースが落ちるまで

店舗の運営で忙殺される中で

お店の外のことについて、ゆっくり考える時間が取れていなかったみたいです

あの自粛期間はそういう意味で強制的に考えることができてよかったのかもしれない

次回は「通販」を考え直して、中身を変えていったお話、具体的に色々と書いていこうとおもいます

2020年に考えていたことたちも徐々に備忘録として記録していきますので、どうぞ引き続きお付き合いください^^

ではまた〜

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記事を書いてる人
ひとみ @ekodanogarakuta
2010年 早稲田大学中退
2013年 資金100万円で東京江古田に
雑貨屋 ガラクタや ネバーランド開業
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