ども!ガラクタやのひとみです
実用的な開業情報?や、ガラクタやの開業から今までのことを書いてます
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開業2年目、気付いたらお金がない!
私の開業1年目はそりゃあもう素人丸出しのひどいもので、
怠惰という概念がただ店の形をしている
という感じ(過去記事にもしてます↓↓↓)
毎日遅刻してお店を開けて、仕事も何から手をつけていいかわかんないのでとりあえずオヤツを食べて、そしたら眠くなるので外に椅子を出して昼寝をしてたら
近所の子どもに話しかけられそのままボール遊びをすることになったりとか‥
それはそれで最高の毎日だったんですけどね
日に日に減っていく、貯金
底が見えはじめた、むしろうっすら見えてる!貯金
気付いたら、持っている全ての口座からお金をおろせなくなるほど貧乏になっていました(銀行口座って、残高1000円切るとおろせないんだってこの時初めて学びましたよね!)
どうして!?!?!?!?!?!?
そりゃそうだわよ「売ろうとしてない」んだもの、売れないわよ
貯金の底が見えてやっと「商品を並べているだけでは売れない」ということに気付いちゃいました
むしろ商品を並べる前の段階にもやるべきことが沢山あるなんて、この頃は全く考えてもいませんでした(怠惰という名の生き物だったからね)
そこからやっと「開業らしいこと」を考えはじめて
うまくいっている店とうまくいっていない店を観察しまくり
良い点は盗みまくり、ダメな点は反面教師として見て、動いてみることにしました
具体的に考えはじめたのは
- 集客するという行為について
- お店が存在する意味
- 経営がうまく「回っていく」という意味について
など
商品を売る前に、売るという行為自体を考えてみることにしたんですよ
私は根がド文系なので、具体的な方法をいきなり実行に移す前に、そうなるための理由が必要だったので(めんどくさい奴!)
そこで上に書いたような大それたテーマを悶々と考え込んだです
ビジネス書に載っているような「方法論」を真似する前にその根源にある「理由」を考えないと、ものすごい速さで変わる世の中で臨機応変に対応していくことができないと思ったから
ビジネス書、企業論、開業についての記事には目もくれず
流行りの自己啓発本(今までの私には苦手なジャンルだった)面白そうな新書(割と近代のもの)小説などを読みまくりました
お店を出したい人って、特に雑貨屋開業なんて「自分がどういうお店を作りたいか」明確になっているはずなんです
むしろ明確になってない人はすぐ廃業
でも
「自分のお店が多くの人に何を提供できるのか」を考えていない気がしたんです
多分、私のターニングポイントはこれだった
お金がなーーーーいっ!
売れないバンドマンと売れない店
ほんっとステレオタイプな言葉で申し訳ないんだけど
売れないバンドマンって
「わかってくれる人だけわかってくれればいい」
って言ってそうじゃないですか??(偏見だったらごめんなさい)
でも、実際売れるバンドにはやっぱり売れるだけの理由がある
時代が追いついてないという見方もあるんだろうが、売れるっていうことは「今求められている」ってことなわけで
感動させられるとか、元気がもらえるとか、楽しい気分にしてくれるとか
もらうものがあるから人が評価をしてお金を出す
雑貨屋をひらいて自分のやりたいようにやって成功している人、実は少ないってことに気付いちゃった
雑貨屋でうまくいってる人は一見好き勝手やっているように見えて
実はお客さんの欲望や需要を満たすことを考えてる、もしくはそれが自然にできている
わかってくれる人だけわかって(買って)くれればいい
と本気で思うんなら、本業にしないほうがいいと思います
自分のこだわりを披露するのなら、週末限定雑貨屋さんや、イベント出店雑貨屋さんの方がいい
生活するほどの収入、例えば30万円を雑貨屋で稼ぐのであれば、30万円分の価値ある何か(それは商品だけじゃない、付加価値も含めて)を沢山の人に提供するということ
正確に言うなれば売り上げから経費を引いた分が自分の手元に残るので、50万くらいの価値ある何かを提供する事になる
50万円の価値って、すっごいでかい
30万でも20万でも、その時の私には恐ろしいくらいでかく感じました
それだけの価値を、自分は提供できるんだろうか??
お金を稼ぐことの意味を考えたら、実店舗で雑貨屋を持つことの意味が全く変わって見えました
そんで「私はそれもわかった上で雑貨屋さんをやりたいのか??」と‥
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「需要」の意味の履き違え
上で書いてきたような「お客さんに価値を提供すること」を考えたとき
お客さんが感じる価値=商売における「需要」
と呼んでみることにしました
お客さんの需要に答えるため喜ばせるために、需要を先読みするのが商売
でも需要に沿ったものばかり売っている雑貨屋が良いのかといえば、今度はそうでもない
需要の先読みは大手企業が大金をかけてやっていることであって
小売店が少額の小手先でそれをやると「よく見かけるものばっか置いてる、つまんない店」になります
お客さんが小さなお店に求めてるものって、そんなんじゃない
「需要」の中身を履き違えちゃいけないな、と思いました
食っていくためのお金を稼ぐには、確かにその金額分の価値を提供しなきゃいけない
上に書いてきたように、その金額分の価値というのは皆が思っているよりはるかに高い。実際やってみると、スッゲー高い
それだけの価値とお金を交換して1ヶ月仕事をするのは、ものすごく大変だ
だからと言って、大手企業と同じような需要を満たすものばかり(=例えば流行り物ばかり)売っていたら、小さなお店の価値が無くなってしまう
例えば「こだわりのものを置いている」「ここにしかないものがある」も立派な需要であって、大手のマネをしてこだわりを捨てたら、小売店の意味がない
「セット売りじゃなくて単品で欲しい」とか「色違いの中から選びたい」というのも需要だし
「ワクワクしながら買いたい」も需要だし「店員さんと話したい」も需要
「駅から近くてフラッと寄りたい」も需要だし「夜仕事帰りに買いたい」も需要
他にもいろんな需要があって、自分のお店で供給可能な需要を選んでいけばいいんだ
多くの人が求めていることって一体なんだろう??
その需要に私自身も共感できて、よし提供しようと思うことは何だろう??
おし、今後の目標
自分のやりたいようにやりながら、多くの人の需要をどれだけ満たせるか
に決定!
小さなお店の仕事って、このバランスを取っていくことじゃないですかね?
どちらかに大きく振れてしまうと、バランスが崩れてうまくいかなくなる
6年経った今でも、そのバランスを取るのに必死です
そしてこれを考え始めたことからお店が変わっていったので、よくある言葉にすればターニングポイントだったのかもしれません
バランスを取るということについては過去記事でも書いてますので合わせてどうぞ
まとめ
長くなりそうだったので、2年目の話は一旦おしまい
この「ものを売る」という行為の意味、自営業者じゃなくても、仕事をする上で考えなきゃいけないことだと思うと同時に
今の時代、それを考えずに消費生活をしている人があまりに多すぎると思う
売る方も、買う方も、考えた方が幸せになれると思うんだけど‥
昔流行ったけど読んでかった本を今更読んでみたら、そこにも似たような「人の欲望を先回りする」みたいな項目がありました↓
夢をかなえるゾウ
お店を開く人には考えさせられる内容ばっかりだったので、私みたいに読まず嫌いせずに読んでみるといいと思いますよ!^^
開業前に読んでおけばよかったです
ではまた〜