こんにちは!ガラクタやのひとみです
雑貨屋開業ブログ2年目、起業7年目
今回は開業以来ずっと使ってきたお店の「名前」の話
いつも「ガラクタやです」と略してますが、登記上うちのお店の正式名称は
「ガラクタや ネバーランド」
といいます。どうぞお見知りおきを‥
看板には正式名称が書いていない、不親切な店
店名なんてノリでつけるものでしょ?と思っていたんだけど
結局名前に引っ張られている部分があったのかも‥と今までのことを振り返りつつ書いてみることにします
「名は体(たい)を表す」とはよく言ったもんですが
仏教用語にも「名詮自性(みょうせんじしょう)」=名前はそのものの本質を表す
という表現がありました
やっぱりちょっとくらい願いを込めたい、お店の名前について
これからお店をはじめる人も、そうでない人も
気楽に書いたので、気楽に読んでください
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名前に引っ張られてきたこと
「お客さんに覚えてもらいやすい店名がいい」とよく言われますが
私は正直なんでもいいじゃ〜ん、と思っていました
実際にお客様を見ていると
店名を全く気にしない(覚えない)人もいるし
フランス語とかどんなに難しくても覚えてくれる人もいる
〇〇の店、とか、〇〇町の角の店、とか勝手なネーミングで呼んでいる人もいて(と言うか街を眺めていると、店名なんか気にしてない人たちがほとんどだと思う)
お客さんにとって店名はただの「記号」なのかも
☆
「本当にここはネバーランドですね。ワクワクして、楽しかった」
「大人のためのネバーランドって感じですね。大好きです、また来ます」
「子供も大人も大好きですよね、こういう場所は。まさにネバーランドですね」
「ジブリ映画にでてきそうですね。ネバーランドってぴったりな名前です」
開業から今まで、涙が出ちゃうほど嬉しい言葉をいただいたことが何度もありました
そのたびに「お代は要らねえ!サービスだよ!」と言いたくなっちゃうほど嬉しくてとびあがっちゃうんですけど(お代はしっかりいただきました〜)
私自身が名前に引っ張られてお店を作ってきたふしがあるな、と思いました
お店の方針について悩んだとき、舵を切る方向には必ず「誰にとっての、どんな店にしたいか」があって
現実的な数字や流行よりも「初心はこうだったよな」と思い出して色々なことを決めてきた気がする
店を経営すると、大きな方向転換を迫られたり、大きな決断をする機会も多いけど、そんな時には必ずブレない何かが必要で
店名に恥じないものを、と思ってやってきたのがよかったのかもしれない
開業当時、店名の候補として「ネバーランド」と「伽藍堂(がらんどう)」のふたつで悩んでいました
漢字で「〇〇堂」ってなんか貫禄あってカッコイイ〜っていうのと
店内はごちゃごちゃとすごい数の商品で溢れてジャングルみたいなのに「がらんどう」なんて、逆説的で面白いだろ!と当時は思っていたのですが‥
今となっては「伽藍堂」にしなくて本当によかったと安堵しています
名前に引っ張られて、店の中も「がらんどう」になってたかもしれない!!!!
お客さんもいない「がらんどう」になっていたかもしれない
想像するだけで恐ろしいのでした
個人的には
昔からある商店によくあるような「タカヤマ商店」「クリーニングの中山」などの名前をそのまま使った店名や
「コーヒーショップモカ」「喫茶店コロンビア」とかその業種っぽい単語を店名にしたものも大好きなんですけどね
皆それぞれどんな想いでお店をはじめて、お店をまもっているのか
名前から想像してみるのも、楽しいかもしれない
ネバーランドの由来はあのバンド
今でこそ数も少なくなった古道具屋ですが
70年代80年代、古着屋や古道具屋が街中にあふれていた頃は自ら「ガラクタ」と名乗る古道具屋は多く
古道具は誰かにとってのガラクタであり、誰かにとっての宝物であるという意味に加えて
漢字に当てると「我楽多」
人生道楽!楽しくいこうよ〜、というちょっと風来坊みたいなネーミングであったのだと思います
私は幼少期から周りの空気を読みすぎる性格で(凪のお暇の凪ちゃんみたい!)
「いや〜迷惑かかっちゃうから私が我慢してやります、その仕事」
で、気づいたら我慢しすぎで疲れちゃって
久しぶりにハマって漫画大人買いしちゃった↑
もうちょっと楽に生きたいと思ってはじめた自営業に
「我楽多」の自己中心的で呑気なネーミングはしっくりきてしまいました
☆
話は変わって
お店を持つと、必ずといっていいほど店名の由来を聞かれます
ネバーランドってマイケルジャクソンですか?
ネバーランドって、ピーターパンの??
「ピーターパンの方ですよ〜」と正直に答えます
正確にいうと、ネバーランドはこの曲名からもらいました
andymori/ネバーランド
私が大学生だった頃=痛すぎる暗黒時代なので、その話はできるだけ避けているのですが
入学式の日、andymori初期メンバーのドラム、ゴトーさんの勧誘で、大学の軽音サークルに入りました
後輩たちにとってはそりゃもうカッコいい自慢の3人の先輩たち
andymoriが最後のアルバムを出したとき、たまたま私も開業を決めました
どこにもないネバーランドを
誰ももう夢見なくなったネバーランドを
作っちゃうか!!
と、このアルバムを聴きながらできた店名
おかげさまで、今もネバーランドはここにあるし、江古田にあるし
毎日誰かが夢みて訪れてくれてます
関わってくれた沢山の人たちに感謝しながら
「我楽多」の文字通り今年も我の楽しみが多くなるよう頑張ろうと思います
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まとめ
今回はこの辺で!
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ではまた〜