こんにちは!ガラクタやのひとみです
東京の江古田という小さな町で雑貨屋を経営しながらブログを書いてます
私がこの街にお店を出して6年
ここ2〜3年の街の消滅の速さがすごい
今回は日々思っている街のことをつらつらと書いてます
高校生でもわかる商店街の実情
街づくりとか、街の再生事業をやりたい若い人に読んでほしいな、と思い書きました
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みんな大好き、商店街
私は「商店街」というものが大好きでした
休日に遊びに行けば惣菜屋で何種か買って食べ歩きをするし、店舗の看板や装填の個性を写真におさめたり
でもそれは外から見る商店街であり、生活の中に溶け込むものというよりは
「特別」で「休日に雰囲気を楽しむ」という意味での好きだったのだと思います
そしてずっと商店街の中でお店をやりたいと、憧れてもいました
で、実際
道のどん詰まりではありますが、憧れの商店街の中でガラクタ屋をやっているわけです
ご近所づきあいも楽しく、たくさんの人に助けてもらいながら「やっぱり商店街いいわー^ ^」と思っています
しかしながら
実際に商店街の「商店会」という組合に所属し、内部事情などを知っていくにつれ
街の歴史や、あれこれを知っていくにつれ
商店街という【概念】【存在】がそう長くはないのだろうと、悲しくも、肌で感じるようになりました
別段「私たちの商店街の暴露話」をするつもりはないのだけれど
実際に商店街で起きている出来事、問題課題に加えて
これから街がどう変わっていくのか
思うことを書いていこうと思ってます
これからのことを考えるには、まずは今の状況を把握するところから‥!
古いままの街並みや建物が好きな人は本当に多く
お店の閉店や建物の取り壊しを見て「え〜古い感じがよかったのに」と皆嘆いていますよね
古い町並みをそのまま残していくということがどれだけ大変なことなのか
リアルに感じてもらえるのかなと思います
(本当に色々な問題が絡まり合って、かなり複雑な問題なのだ)
江古田は商店街がまだまだ生きている(た)
地方では国道沿いのイオンモール爆誕などで、すでに商店街が消滅しているまちの方が多いんでしょうねえ
逆に都内の方が、まだまだ商店街は生き残ってます
江古田はTV「アド街ック天国」「モヤモヤさまあず」で何度も取り上げられたり、小さい街ながらも昭和の街並み残る良い街だと言われてきました
それでも商店街の小売店といえば
- 売上の伸び悩み
- 高齢化による閉店(後継ぎがいない)
- 新店の継続の難しさ
などで縮小傾向にあるのは皆さんもご存知の通り‥
ガラクタやのある江古田では、かなり寂れてきたとはいえ
まだ商店街が5つも存在します
(数十年前は「まずで竹下通りみたい」「すれ違う人と肩がぶつかるくらい」賑わっていたそうですが、今は見る影もないですね〜)
私がこの街にお店を出してから6年が経ちましたが
ここ2〜3年の、街の消滅スピードがものすごいのです
流れとしては私が店を出す前から(10年前くらいから)始まっていたのだと思います
- 味のあるランドマーク建物の建替ラッシュ
- 昔から長く営業していた小売店の閉店ラッシュ
- 街のシンボル的老舗の閉店ラッシュ
闇市の歴史を持つ江古田市場、やぐら、パーラートキ、ゲームセンターフタバ、お志ど里、音虫、プアハウス、あんず‥
江古田を知っている人にとってはお涙ちょちょぎれる懐かしワードになってしまいましたよね
でも
高齢化って仕方ない
建物の老朽化は、住む人たちにとっては危険要素
流れとしては本当に「仕方のない理由」で街は変わっていきました
仕方ないんだけど
仕方ない??けど‥
上手く街が新陳代謝して変わっていける方法もあったと思うんです
具体的には
建替であれば、街の景観に合わせたものをつくるとか
そもそも危険でなければ建替ずにそのまま有効活用することはできないのかとか
空き店舗は家賃を安くしてでも若い人にどんどん貸し出すとか
色々、、
でも街ってたくさんの人が暮らしているわけで
そう簡単には、いかないんですよね_(┐「ε:)_
江古田に限らずですが、昔ながらの商店街の今の「お事情」はどうなってるのか
ほんの一例ではありますが
商店街が無くなっていく原因を考察、まとめました
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商店街が「物理的に」なくなる理由①
商店街という「システム」自体がもう時代に合わなくなってしまっていることについては後ほど触れるとして
一番は「物理的に」商店街は消滅してるんですよね
古くからの個人商店は住居と店舗を兼ねていることが多かった
1階は店舗で奥の方に住居が続いている形態を、若い人でもドラマでみた事があるはず
もちろんそれは賃貸ではなく、購入した自分の土地であり、自分で建てた建物であることが多く
そのまま店主高齢化で廃業した時には、他の人に貸しにくいんです
だって住居と繋がっているから
昔の緩やかな空気だったら自分のテリトリーに他人がいても気にならなかったかもしれないが、今はそうはいかない
建物自体を賃貸可能な形に建て替えればいいのかもしれないけれど
もうそこまでいっちゃうと他人が口出しすることでもないし
こうして【店舗跡】が完成するわけです
(商店街に土地を買ったんだから将来の商店街のことも考えるべきでは??とも思うけど)
江古田の街はそうやって、シャッター街へと変わってゆきました〜
商店街が「物理的に」なくなる理由②
ここ数年、数十年の東京は
土地を持っている年代の人たちの高齢化によって相続されたり売りに出されたり
所有者が変わりまくっているんですね
この話は過去の記事でも書いてます↓
商店街であればその【建物のオーナー、物件のオーナー】に当たる人から【所有権】が家族や買主に移ったらどうなるか
今までの高齢オーナーは、商店街に土地を持つくらいだから商人であることが多い
けど
その息子さんはサラリーマンだったり
買主は商店街とかどうでもよくて単に「土地の価値」を選んで買った人だったり
商店街の中とはいえ、土地は
【自分の財産】
なので、有用利用をしたいわけです
今儲かると言われているコインランドリーにしてみたり
駐車場にしてみたり
アパートにしてみたり
あ、あれ???
商店街だけど、1階は店舗用物件として貸してくれないの‥??
「だって、店とか入れるとメンドーじゃあん。飲食店とか臭いし」
「あ、そですか‥(^ ^)」
みたいなね。まあオーナーさんたちにも様々なご事情があるのでしょう〜
商店街の中にアパートが増えると、近所のお店への音や臭いにクレームを入れる人が増えたりして
またお店は減っていったりして
仕方ない(‥のか??)
これから先が不安なのは誰でも同じな訳で、その中で土地をうまく活用していくのは至極当然の流れというか
オーナー様たちの金銭事情を他人がとやかく言う訳にもいかず
そうやって、江古田の商店街はアパートだらけになっております
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まとめ
長くなりそうなので続きは次回【昔ながらの商店街とリアル②】で!
今回は一番大きな問題、と言うか個人の介入できない範囲の話で
「物理的に」商店街がなくなっているという現状
「なんか店少なくなってきたなー寂れてきたなー」とポケーっと商店街を歩いているだけだとわからないですが
実はそんなことが起こっているんです
次回は商店街という「システム」について
商店街というシステムはこれからの時代に受け継がれていくのかな??
という話を書いていきます
では今回はこの辺で〜
またね〜
普段は雑貨屋開業についてのブログを書いてます!
>>雑貨屋開業一般