ども!ガラクタやのひとみです
前回開業2年目に貯金が底をつき、やっと本気を出しはじめた話を書きました
ターニングポイントとなったのは「自分のやりたいこと」だけじゃなく「お客さんに自分のお店が求められていることは何か」を考えることだったと思うんだけど
今回の記事では具体的にどう動いていったのか、書いていこうと思います
その前に、怠惰で根っこの生えた私の尻に火をつけた、ちょうど開業2年目の事件のことも触れておきます
スポンサードサーチ
この時期に起こったもうひとつの「事件」
同時に開業2年目、2015年にはメルカリが人気爆発、高校生から主婦までの本当にたくさんの人が自分の不用品を売りはじめました
メルカリの利便性や購買率に刺激されて、ずっと前から存在したヤフーオークションや他の既存の通販サイトも、どんどんシステムの簡略化に乗り出しました
おそらく数年前からこの動きはあったんだと思うけど、私みたいな素人市民の目に見える規模で大きな変化が起きたのはちょうどこの年だったんです
売るのも、買うのも
新品も、中古品も
この頃からスマホひとつで超ーーーーカンタンにできるようになりました
このスピードは、すごかった
古物商であるガラクタやにとって、中古業界の異端児メルカリのショックは大きかった
雑貨店の商品にはおおよその値段、「相場」が決まっているんだけど
メルカリにおいては売る人も買う人も相場を知らないわけで、プロが見るととんでもない値段で取引されていたりする
実店舗と同じ商品が、倍くらいの値段でネット上で取引されているのを見るのは、正直辛かったです
今まで予想してこなかった物販の改革(?)を目の当たりにして、この年にやっとガラクタやは事業として動き出したのでした
実店舗の価値を考え直す
この変化に気付いてから
これから先、ものを並べるだけの物販店は次々に消滅していく
と感じるようになりました
ここ10年は通販の全盛期を迎えながらも、セレクトショップみたいに個性的な品揃えをしたお店はまだまだ魅力的で、仕入れの力さえあれば人気を継続することができていたと思います
でも
ネットの検索履歴から好みを割り出すシステムが、私たちのスマホに毎日広告を落とすようになりました
「その人の好みに合わせて店員さんが新しい価値を提案する」
今までは実店舗でしかできなかったことが、ネット上でもできるようになってしまった
商品は、ネット上で安く買える
世界中から、珍しい商品も買える
自分の好きそうな、でも見たことのない商品を、自動的におすすめしてくれる
じゃあ、雑貨屋の実店舗の存在意義ってあるんだろうか‥?????
通販サイトに求めるもの以外に、実店舗には何を求められているんだろう??
実店舗の危機を感じ取ったことと実際に貯金が尽きたことで、ついに自分のお店の運営を変えていくことにしました
スポンサードサーチ
お客さんとして見たときの雑貨屋さんとは??
お客さんが実店舗に求めることは何か、思いついたことをまずは箇条書きで書いてみることに‥
自分の手帳に書きなぐったメモの一部を、載せてみます
雑貨屋は非日常
キラキラしてる
憧れ
雰囲気
友達と休日行く「目的地」→お茶して、買い物して
ワクワク
宝探し
種類を選べる
ポップを読むの楽しい
値段が高いもの→毎回眺める憧れ→やっと買える!ご褒美!
仕事帰りの楽しみ
買い物の帰り道のるんるん気分
実際に見て触ることができる
商品を実際見て選べる
店員さんの意見を聞ける
趣味の話を店員さんとできる楽しみ
たまたまセールだったとき(思ったより安く手に入ったとき)嬉しい
友達のプレゼント選びたい
休日暇すぎるとき、ふらっと行ける
探してるものを今すぐ手に入れたい
思いつくままに書いたまとまりのないメモだったけど、眺めていたら
あれ?
これらを満たせば、まだまだ実店舗は必要とされるんじゃない??
意外と希望が見えてきた
今度は上で考えた需要に合わせて実際に何を改善すればいいのか書き出して、整理し、動き出すことにしました!
実際に動き出したときのメモ
↓↓↓↓↓↓↓
内装を変える、お金をかけてもっと店内の雰囲気をよくする
過去記事を読んだことのある人は知ってる通り、ガラクタやは最初「古道具屋」を目指して開業したため、店内は雑多でちょっと汚くても良いと思っていました
でもそれじゃ、これから生き残っていけない
もっとワクワクする、もっと買い物したくなる空間を作らねば‥!!!
ということで
少ない売り上げのお金を、とにかく内装改造するのに注ぎ込むことにしました
↓↓↓↓↓↓↓
小売店、特に街の小さな雑貨屋さんって、品数がどうしても少なくなりがちです
「人間は種類がありすぎると選べない」とも言われているため、小さな雑貨屋さんはお客さんが見やすく、選びやすいことを重視して陳列をする傾向にあります
しかしながら
私が目指しているのは「ワクワク」であり「宝探し」だった
普通の雑貨屋さんにしたくなかった
圧倒的なガラクタの山の中から自分だけの宝物を見つけるお店にしたい!!!!
何か探しに来たのなら、コレだというものが1つは見つかるようなお店にしたい!!!!
私のやりたいことと、需要がリンクした(と思った)瞬間でした
この需要②を満たしまくって、他に負けないお店ができるかもしれない
私がお客さんに提供できる価値って、コレかもしれない
具体的には、とにかく仕入れをしました
自分の生活費もこの時は仕入れに費やして、とにかく品数や種類を増やし続けました
本来雑貨屋の経営は仕入れればいいってものでは決してないんだけれど
「商品の豊富さ」をウリにすることを決めたのでした(博打だった)
↓↓↓↓↓↓↓
私がお店に立つときの態度や接客の仕方を見直さなきゃな、と反省しました
また
実店舗=いつも開いていて、思い立ったら行ける場所
なんだと再確認します
今までは「遅刻」「営業時間がわかりにくい」「臨時休業」も多かったので
営業時間を各所にハッキリ明記して
遅刻を極力無くして
仕入れ旅以外の臨時休業をできる限り無くしました
長くやっているお店の経営者が皆口を揃えていうのは
「毎日お店を開けなさい」
不定期じゃなく、基本的に毎日お店を開けるのが店舗継続の秘訣らしい
これ、実際に私もやってみて、やっぱり正しかったと思います
たまにしか開いていないようなお店にするんだったら、週末限定でイベント雑貨屋さんをやったほうがいい
スポンサードサーチ
まとめ
もうそろそろ開業して丸6年
覚えているうちに‥と思い開業2年目のことを記録しました
2年目はとにかく「自分のやりたいこと」ばかり考えるのをやめたこと
でもお店の個性として自分のやりたいことは常に芯として持っておいたほうがいい
そのふたつのバランスを取ることが、事業として成立した理由のひとつだったと思います
こういう人もいるのね、と気楽に読んでいただけたら幸いです
次回は似た話題として
「雑貨屋オーナーには芸術家タイプとビジネスマンタイプがいると思う」
という私が日頃考えてることを記事にしてみようと思ってます
今回はこの辺で〜〜
ではまた〜〜
【ブログ過去記事】
>>雑貨屋開業一般