こんにちはー
ガラクタやのひとみです
雑貨屋開業ブログ2年目、経営7年目
やっぱり人は手のかけられた、素敵なものにお金を出したい訳で
そのために「求められている、手間」「自分の店が提供できる最大限のこと」を箇条書にしたのが前回の記事(効率の悪いことをしたらなぜかうまくいった話①)
まだお読みで無い方はぜひお先にそちらをどうぞ〜〜
②の今回は、具体的に何をしていったのか、詳細に書いてみようと思います
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毎日来ても飽きない、毎日来てもお財布に優しい雑貨屋をつくってみた
- わざわざお店に足を運んでもらうために
- せっかく足を運んでもらったら買い物していってもらうために
- 一度来たら、また来たくなってもらうために
- 通販じゃなくて、実店舗で買い物したいと思ってもらうために‥
「毎日来ても飽きないお店、ついつい毎日買い物しちゃうお店」
を目指し、お店作りをはじめました
まず毎日来ても飽きないお店をつくるため、店の内装や陳列、商品のジャンルなどを見直しました
もっと具体的には
- お店の壁や柱のスペースを最大限活用して、ジャングルみたいにした
- 商品の「色」を気にして、出来るだけカラフルな色の物を仕入れた
- 商品のポップを、手書きのカラフルなものにした
- 買い物をする場所というよりは「ワクワクする空間」を作ってみることにした
過去を見返したとき、上のそれらは良い判断でした
しかしながら
商品数を増やしたり、お店をごちゃごちゃさせることは「毎日のお店の管理」という大きな手間を生みました
この「お店の管理」
店全体の毎日のお掃除や、季節によって陳列を変えたり、もちろんそれぞれにつける値段やポップも‥
商品数が多ければ多いほど、細かい仕事が増えました
仕事の優先順位もわからなくなるほど、商品が増えていました
メリットがあったぶん、デメリットも生んだというビミョーな結果に!
小さなものも1枚1枚パッケージング
でもこれで売れるようになったものもたくさんある
また、毎日来て買い物したってお財布に痛く無いよう、商品価格を見直しました
もちろんそれはただ単に「安く売る」のではなくて
利益が少ない100円、200円の小さいものをたくさん扱うことにした
これは、私が今まで最大の「手間」だと思って避けていたものでした
小さな商品、駄菓子のような利益の少ない商品を扱うということは薄利多売に拍車をかけることだったから
ただでさえ購買率の低い雑貨屋というジャンルで低価格のものばかり扱うのは、一般的にタブーな行為だと認識されていました
でも
結果的にこの方向転換が、うちのお店に一番必要だった点だと今は思っています
しかしながらこのやり方にも、デメリットはありました
小さなものを増やすことは「管理の大変さ」を生むということ
在庫が細かすぎて、管理が超大変!!
今も毎日、何がどこにあるのか、てんてこ舞いなんですよね
結果はよかったものの、とにかく効率悪いし、疲れるし
これでよかったのだろうか‥??
実は、今でも少し迷いながら進んでいるところ‥
通販に負けない「雑貨屋実店舗」をつくるには
同じような商品が全て通販で手に入る今、実店舗であることの意味って何だろう?
そう考えてきたことの私なりの答えは
- 体験型であること
- 新しい価値の提案であること
- こちらの好みや流行りを押し付けるんじゃない「その人が本当に好きな雑貨」を提供すること
- お店の人と話をしたり、情報を交換できたり「街の便利な雑貨屋さん」であること
などでした
具体的には新しいジャンルの雑貨もどんどん仕入れて、新しい価値の提供をしよう!と店の中を変えていきました
「こんなのもあるよ、こんなのもある、どう?楽しい?」
「この中にあなたの好きなものがあればいいな!」
というスタンスで
私のアンテナに引っかかる商品であるならば、少しでも楽しそうなものをガンガン仕入れてみた
今までは自分のこだわり重視型だった仕入れも、少しこだわりを捨ててみた
しかしながら、そんな体験型のジャングルみたいな雑貨屋さんにはひとつ危険なポイントが潜んでいました
「見てもらうだけの博物館になってしまうこと」
雑貨屋さんて、ただでさえ入場無料の博物館になりがちです
見るのが楽しくてあ〜満足!!って帰られてしまってはすぐに倒産
商売にならないのでさあ大変!
体験型のスタイルを維持しながら、物販業界の基本みたいな事項を散りばめていくことにしました
例えば
- 洋服屋バッグ、アクセサリーなど、実際に持って鏡で合わせてみたい商品は、手の取りやすい場所に配置する
- 高いものは、ゆったりした陳列やショーケースで、もっとよく見せる
- 目の高さの棚には一番売りやすい価格帯、人気の商品を配置する
- 毎日新しい商品をSNSに投稿する
- 在庫を持ちすぎず、利益が多少減ってもいいからセールをして品物を動かす
など
今まで無視していた基本的な物販店経営のノウハウを、少しだけ取り入れてみることにしたのです
陳列の教科書 【1THEME×1MINUTE お店シリーズ】
今までは、そんなビジネス本に載ってるようなことって時代遅れだろ、と思っていたけど
やっぱり基本は基本だった
正しいことも多かった
一番危惧していた「博物館になってしまうこと」は今の所うまく回避できているみたいです
上に書いたことだけが因果ではないかもしれないけど‥
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その他もろもろ、変えてみたこと
- ほとんどの商品をOPP袋で綺麗にパッケージング
- ショップ袋をカラフル/可愛いものに変えてみた
- 憧れのアンティーク商品も数点仕入れて「憧れの、良いものも置いてるお店」のイメージを作った
- 値札だけじゃなく商品紹介POPを書いてみた
などなど
売れる! 楽しい! 「手書きPOP」のつくり方 (DO BOOKS)
結果、うまくいったのはいいけれど‥
結果、毎月お客様は増えていき、売り上げも安定してきました
経営的には、すごいことです
おそらくどれか1点が成功の秘訣ではなく、うちの場合全ての相乗効果で「徐々に」結果が出てきたんだと思います
しかし今後の課題は「効率悪いけど、このままで大丈夫なの‥??」ということ
ちまちました作業が多くて疲れるし
もっと効率の良い方法があるんじゃ‥??
うむむ‥
‥
あ、でもたまに、店番しながらマンガ読んだりしてるわw
ツイッターみてる時間も結構あるw
1日9時間くらい寝てるし、別に、あんまり辛くないかも!
(いや、可能であれば楽な方がいいんだけども)
いや〜〜別に大したことなかったっすわ
暇、あるじゃん〜〜
効率悪いしチマチマした仕事は山積だけど、そんなに大変じゃないわ〜
というか周りを見渡せば、成功してる自営業フリーランスの人って、みんな実は見えないところでめっちゃ動いてるんですよね(人の10倍くらい動いてる人ばかり)
好きなことで稼ぐって、楽して稼ぐのとは全然別の話
この効率の悪さが、実は良いのかもしれない!
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まとめ
あくまで私の場合、の話ですけど
元が「サボりぐせがある」「のんびり雑貨屋、とか夢みてたタイプ」「ゆとり世代のせいか、やっぱ効率的な方がいい」タイプだったため
経営向上のためにかけてきた手間は、
商売が成り立っている小売店には「そもそも必要な手間」ばかりでした
雑貨屋さんは店番だけしてるイメージはこの不景気時代ただの幻想だったわけです
うまくいっている人は、わりと動いてる
仕事は楽だけどお客さんの来ない雑貨屋さんと、細かな仕事ばかりで忙しいけどお客さんの来る雑貨屋さん、どっちがいいかは人それぞれですが‥
雑貨屋さんのスタイルの違いについて触れた記事もあるので、よかったら一緒にお読みくださいませ
(イベント出店を中心スタイルや、週末限定営業のスタイルはどうなのかっていう記事です)
今回はこの辺で!
では〜