こんにちは〜!ガラクタやのひとみです(*^人^*)
インド旅ブログ(一応仕入れ旅)も終盤
前回はバラナシに到着しただけで1日終わっちゃいました
インドでは何をするにも時間がかかるから、何があっても「まあいいか♫」と思うようになってた(笑)
翌日は、ロングスリーパーの私にしては珍しく5時起床
ガンジス河と日の出を見るために、まだ真っ暗な中、外に出ます
こんな時間でもチャイ屋さんだけは開いているので、まずはチャイで体を温める
冬の朝、チャイの温かさと甘さは幸せの権化!!
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ガンジス河で沐浴を
インド中から、ガンジス河で沐浴をするためにたくさんの人が集まります
ヒンドゥー教では、沐浴をすることで「罪を流し、功徳を積む」と言われているそうです
私も流したい罪はたくさん思い当たるけど、沐浴はやめておきました
(同じ河で人々が歯磨きをしたり、死体を焼いた灰を流したり、死んだ動物を焼かずにそのまま流したり…
それを見たら、やっぱり沐浴する勇気はなかった..)
階段を降りていくと、ガンジス河が見えてきた…
ずっと来たかった場所に、ついに立っている…!!
たくさんの人が沐浴をはじめていました(ちなみに朝の気温は5度)
頭まで何度も浸かるのが一般的なんだって..
このままシャンプーを始めるお爺さんもいるし、そのまま歯磨きを始めるお爺さんもいました
もちろん使うのは河の水
女性はサリーのまま沐浴するみたい
ガンジス河はボートからの景色が素敵すぎた..
ボートに乗ってみます
ひとり100ルピーが相場
河に出てから「やっぱり10ドル払え!じゃないと岸まで連れて行かない」とか言い出す輩もいると聞いていたので、ここでもビビる..
結局、日本人の旅行者グループに会ったので一緒に乗合ボートに乗ることができましたー
この日は曇りで、霧も濃くて、結局日の出は見られなかった..( ;∀;)
でも河から見たバラナシの景色は最高です
私と同じように「古いもの」「古い建物」好きにはたまらない景色
汚れていたり少し壊れていたり、それを直した跡があったり..
それって人が時間を刻んで来たってことだから、古いものには不思議な魅力がある
ものの歴史というより、人の生活の歴史
それに神聖な空気も合間って、このムードが出るのかな〜?
お日様は見えないけど、どんどん明るくなってきた
船からの景色が好きすぎて、滞在中は何度もボートに乗りました
値段交渉は必須だったけど「紳士そうなおじいさん」を選んで、毎日のように乗ってた
バラナシでは超有名
日本人の久美子さんが営む宿「久美子の家」
昔は日本人バックパッカーの聖地と呼ばれていたけど、今は韓国や中国からの旅行者も多くて、割とジャンキーが集まるイメージ
久美子さんももうご高齢だから、いつまでこの「手書きの看板?」を眺められるかな〜
ボートに乗ってると、商売ボートがたくさん近寄ってきます
このお姉さんは「カモメの餌売り」
ベビースターラーメンみたいな餌を(食べたら普通に美味しかった)空に向かって投げると、カモメの大群が寄ってくる
もちろんお土産やさんのボートも、近づいて営業してくる
インド人の商魂はやっぱりすごい
20分ほどのボートの旅、満喫
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今度はガンジス河の河辺を歩いてみる
写真に映る河辺の階段は「ガート」と言って、何キロもずーっと続いています
そのガートをインド人も、旅行者も、みんなブラブラしていて
途中チャイで休憩をしたり、火葬場を眺めたり、野良の子犬を眺めたり
とにかくゆるゆると時間が過ぎていく〜
洗濯を欲しているインドマダムもたくさんいました
そうやって地面に貼り付けて乾かすのね
子どもたちはサッカーをしたり凧揚げをしたり、クリケットしたり
あ、これは子どもじゃなくておじさんだったけど(笑)
階段ばかりのスペースでやるサッカーやクリケットは難しそうです
そんなノンビリした雰囲気の先で、みんなが何かを眺めている光景が..
火葬場だ!!
暇なインド人も、旅行者も、ぼーっと、誰かが燃えているのを眺めてる
ガンジス河の火葬場の話
火葬場は写真撮影禁止なので、カメラもケータイもしまって、30分ほど眺めました
私が見ていた時は5人ほど焼かれている最中で
キャンプファイヤーの組み木の上で、布にくるまれた故人が焼かれていく
周りでは家族がおしゃべりをしながら見守っていて
その間を野良犬や野良ヤギ、牛がウロウロしているという、不思議な光景
周りでは、子どもたちがいつも通り遊んでる
この街では、死がこんなに近くにあるんだな..
あとでインドの方に聞いたヒンドゥー教の火葬↓
・女性は火葬場に入れない
・妊婦と動物は火葬せず、そのまま河に流す
・火葬の費用は500ルピー(1000円)〜数万ルピーまで
・安い火葬は「機械による火葬」
・お金をかけて「家族の手による火葬」を理想とする
・お金をかけて「良い白檀」を一緒に燃やしてあげることが良いとされている
・火葬をして灰をガンジス河に流したら、みんなで河に背を向けて、岸へ一斉に歩いていく。決して振り返ってはいけない
日本で一般的な「機械による火葬」よりもインドでは「家族の手で、焼きたい」んだというのが少し衝撃的
私は日本の葬式の「火葬中の待合室に集まる親戚」を思い出しました
それから伊丹監督の「葬式」という映画も思い出した
どこの国も、見送るときの感じは、同じなのかもしれない
「悲」のピークを少しだけ通り越して、受け入れ始める儀式..?
ずっと眺めていた手前の故人が燃えて30分くらい経って
一番火に当たるお腹の部分だけ先に灰になってしまったので、家族が長い棒でつついて、故人の体を折りたたんだ
残りの頭や足を、火の真ん中にくべていた
そのとき燃えていた布がひらりと舞って、故人のお顔が一瞬見えてしまった
痩せた感じの、お爺さんだった
「嫌な感じ」は全くしなかった
なんでだろ??グロいとか、気持ち悪いとか、そんなことは全然頭に浮かばなくて、自然な感じだった
ヒンドゥー教では火葬して灰をガンジス河に流せば、故人は全ての苦しみから解放されて幸せになると信じられている
(流してしまうので、ヒンドゥー教では基本お墓がない)
火葬しながら、家族は「故人はこれで解放されるねー幸せになるんだねー」と心から信じているから、こんなに自然な空気が流れてるんだろうか??
それとも火葬場に立ち込める、むせそうな程の白檀の香りが、日本人としては心落ち着く香りだったから??
(白檀=お線香の香り)
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まとめ
バラナシ、カオスと呼ばれる町
確かに、いろんな生き物も、概念も共存した不思議な町
次回はガンジス河とは逆方面の街中に出てみます(*´꒳`*)
お付き合いいただきありがとうございました〜
ではまた〜