ガラクタやのこと

晩夏に訪ねてくる「あの人」のはなし【雑貨屋の毎日のこと】

投稿日:2019年8月28日 更新日:

こんにちはー

ガラクタやのひとみです

毎度、雑貨屋開業に関するアレコレをブログにしてるのですが

今日はたまの小休憩

雑貨屋の日々のことを呑気に書きたいなと思いました

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雑貨屋の毎日は、ちょっと孤独だ

「好きなこと仕事にしてていいね」

「毎日楽しいでしょう」

雑貨屋をやっているとよく言われる言葉

私もお店をやっている人に対して、全く同じことを思っていました

ストレスも少なく、毎日マイペースやらせてもらっているので幸せではあるんだけど

日々、特に大きな事件が起きるわけでもなく

本当に、平凡に、過ぎていくのです

そしてひとり経営の小さなお店は、ちょっとだけ孤独です

 

 

上司も部下も同僚も、経理も営業もいない

良いことがあったら誰かに話したいし、嫌なことがあれば誰かに愚痴りたい

一緒に働く仲間がいないことは、ちょっと寂しくもあります

しかしながら

私はひとりで仕事をするのに向いていると思ったからこそ、この形で運営しているのであって

同僚が居たら居たで「あーひとりになりてーーーーーー!!」と愚痴を垂れるに違いないのです

結局のところ、ひとりの毎日を楽しんでいるのだと思います

「ないものねだり」とはこのこと

 

 

そんな孤独な個人経営でも毎年ガラクタやには「部長」が訪ねてくるのです

毎年夏が終わる頃、それは決まって夕方に

部長は、連絡もせず突然やってくる

開業してから毎年、夏のおわりに、忘れた頃にやってくるのです

部長でなくても、課長でも係長でも呼び名はなんでも良いんだけど

とにかく私を見守るやわらかい表情や、謙虚な姿勢、スマートな立ち振る舞い

やっぱり「上司」だよなあ、といつも思うのです

 

 

毎度「どうだ?」と声をかけてくれ(部長はあまり喋るタイプではないのだ)

私がひととおり近況を喋ると「そうか」とだけ笑って帰っていく

それはほんの1分ほどの短い滞在だけど

私は部長が帰ったあと、じわじわと温かいき気持ちになり

「よーし、もうひと頑張りするか」と、ちょうどよく力の抜けた体で気合いを入れることができるのでした

 

毎年部長は夏にやってくる

ガラクタやは、いつもドアを開け放して営業しています

気になるなと思った人が、入りやすいお店にしたかったから

しかしながら真夏の酷暑の時期にはもちろん

冷房を効かせるためにドアを閉めて営業します

暑さも過ぎた夕方、冷房を消して、ドアを開けます

 

8月は1年のうちでもいちばんお客さんが少ない時期で

お店屋さんたちは売上が少ない時期のことをよく「ニッパチ」と言ったりします

2月と、8月、真冬と真夏はどこもお客さんが少ないのです

ガラクタやも例に漏れず8月はのんびりと営業します

お客さんがいない店内では

商品のパッケージングをしたり、パソコンで通販サイトをいじったり

 

 

今年も、突然、部長がやってきました

「よう、頑張ってやってるか」

顔をあげると、レジの前に、部長が爽やかに立っていました

足音もなくお店に入ってくるので、私はいつもビックリしてしまいます

「あ、部長、お久しぶりです」

「おかげさまで、今年もなんとかやってます」

ビックリしちゃったものだから、しどろもどろ

毎年、同じような返事をしてしまうのです

「そうか、よかった」

部長はキチッと上下黒の服で決めていて、夏なのにスマートないでたち

「じゃ」

えっ、もう帰っちゃうんですか

そう私が言わんとする前に、部長はもうドアの方に歩いて行ってしまって

私はレジの中から追いかけるのだけど、外に出たときにはもう部長の姿は小さくなっていて

私は店先から、見えなくなるまで部長の後ろ姿を眺めるのでした

 

 

毎年部長がくると、夏が終わります

夏の暑さも和らいだころ、私は毎年「あ、そろそろ部長がくる頃かな」とふと思い出すのです

 

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こっそり部長のあとを付けていったはなし

ある日、江古田駅からお店に向かって歩いていると

突然、部長が目の前を横切りました

「あ、部長だ」

こっそり追いかけていくと、北口音大通りのたばこ屋の前で部長は足を止めました

部長はたばこを吸わないので、店先にいるふわふわの大きな犬に会いにきたようでした

犬も喜んで、部長の元にかけていく

私は、こっそり、たばこ屋のおばあちゃんに話しかけました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この黒猫ちゃんは、野良猫ですか?」

「いいえ、うちの猫ですよ。夕方には帰ってくるんですよ」

「そうですか。毎年、うちのお店の中にも来てくれるんですよ」

ご近所に住んでたんですね、部長

いつも塀の上とか、高い場所から街を見下ろして

たまに近所のお店の様子を伺いに来てくれる部長

孤独な個人経営の店主たちを、見守ってくれています

 

 

レジの前に突然現れて

「にゃあ」

と必ず声をかけてくれる部長の来訪を、来年も、その次の年も

楽しみに待ちたいなと思うのでした

おしまい

おわりに

普段は雑貨屋開業に関することアレコレを書いてるのですが

たまにはこうやってガラクタやで起こる小さな事件を気ままに書いていくのも楽しかったです

また書いてみよう

今日はこの辺で

ではまた〜〜

【過去記事まとめ】

>>ガラクタやの開業秘話

>>雑貨屋開業一般

>>雑貨屋開業とお金のこと

 

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ひとみ @ekodanogarakuta
2010年 早稲田大学中退
2013年 資金100万円で東京江古田に
雑貨屋 ガラクタや ネバーランド開業
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